teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

 投稿者
  題名
  内容 入力補助画像・ファイル<IMG> youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ 検索 ]


お詫びと訂正

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年10月18日(水)13時03分59秒
返信・引用
  山羽生師匠の投稿と前後して、某読者の方(笑)よりご指摘がありました。
せっかく「ローマ字に変換する苦労」をねぎらってもらったわけですが、
一部に実在の人物と誤解を招きかねない名前が混在しておりました。
もちろん本掲示板はフィクションであり、実在の人物・団体とはいっさい関係ありません。
したがって神父の写真云々も実在するはずがなく、妙なご期待は無用に願います。
 
 

御礼

 投稿者:山羽生  投稿日:2017年10月17日(火)21時20分6秒
返信・引用
  全文掲載、いま知りました。ひとつひとつローマ字に変換するのはさぞご面倒だったかと思います。
手合い係ダニエル神父さま、あらためまして御礼申し上げます。今後は「寛容と忍耐」を座右の銘とし、揮毫のレパートリーにも加えようと思います。
しかしどうしたことか、せっかくの神父様のありがたいお姿が、ここまでまったく撮影された形跡がありません。お客様一同、あまりに面喰らって、まったく頭が回らなかったのか……司会としてはおおいなる手抜かりでした。
これから探索し、入手でき次第アップしようと思います。
 

誓いのことば

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年10月17日(火)10時56分57秒
返信・引用
  新郎紹介につづいて、新婦側の主賓による折り目正しい新婦紹介がありました。
要約すれば、新婦がたいへんな努力家であり、緻密な仕事ぶりで信頼を集めるZ理士であること、
趣味の分野でも根気づよく、特にワインの世界ではソムリエの資格を取得するほどの域に達していることなど、
およそ新郎とは正反対の人生を歩んできたことが語られます。
ほどよく酔いが回ったあたりで、新郎が私を控室にいざないました。
「まことに恐縮です。これをご着用いただけるとありがたいのですが……」
たしかに私は、「健やかなるときも病めるときも」の神父役を引き受けました。
しかし安物とはいえ、神父の衣装まで用意しますかね、フツー。
このときだけは新婦も参加し、あっという間に黒い装束を頭からかぶせられ、
胸には十字の飾りをつけられて、コスプレが完成してしまいます。
その昔、当道場きっての女流アマであったマダム・ミホが、
40歳の誕生祝賀パーティでバニーガール姿を披露した過去が脳裡によみがえります(笑)。
つい先日も書いたことですが、いい年をして何をやってるんでしょう、私。
というわけで、ニワカ神父が会場に降臨したのでした。

   ※   ※   ※   ※

それではいよいよ本日のクライマックス、神の御前にて「誓いのことば」を述べるセレモニーを執り行います。本日、僭越にも神父役を仰せつかったわけでありますが、あらかじめ白状しておきます。実は私、母方の祖父が真言宗B山派の大僧正でありまして、いまも親類は坊主だらけと言う純粋なブッディストであります。その私が神父役というのは、まさに神をも仏をもおそれぬ所業でありますが、本日のおめでたい席に免じてご容赦いただきたく、この場をお借りしてご列席のみなさま、ならびに弘法大師様、イエス・キリスト様に心よりお詫びを申し上げます。南無D師遍照金剛、アーメン。

さて、みなさんご存じのとおり、新郎新婦のお二人は本年7月28日、目白台の聖Cテドラル教会において結婚式を挙げられました。本日はご列席のみなさまの前で、あらためて誓いのことばを述べていただくことにしたいと存じます。

新郎、学さん、あなたは神のお導きにより、T子さんの夫となろうとしています。あなたはT子さんが健やかなるときも、病めるときも、酔っているときも、シラフでないときも、ご機嫌斜めなときも、あなたに対して激怒なさっているときも、これを敬い、これを助け、もしT子さんに「私と将棋のどちらが大事なの?」と問われたときには、本心はともかくとして、「もちろん同じくらい大切だよ」と即答できるくらいにT子さんを大事にし、その命ある限り真心――おお、神よ、新郎にはあまりにふさわしくないこのことばを使うことをお許しください――命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?
――誓います。
新婦、T子さん、あなたは神のお導きにより、学さんの妻となろうとしています。念のため申し上げておきますが、先ほど主賓の方が紹介された新郎のエピソードは残念ながらすべて事実です。神父としては少々申し上げにくいのですが、神のお導きも、こと男女関係にかぎっては、しばしば間違いが生じることを認めねばなりません。いまならまだ引き返せますが、このまま続行を希望されますか? よろしいのですね。ではあらためて――新婦、T子さん。あなたは学さんが健やかなるときも、病めるときも、貧しいときも、お金がないときも、怠惰なときも、なまけているときも、これを敬い、これを助け、もし学さんに「俺とワインのどちらが大事なんだ」と問われたときには躊躇なく、「もちろんあなたよ。ただしそれが1本2000円以下のワインであれば」と答えるくらいに学さんを大事にし、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?
――誓います。
くどいようですが、ほんとに誓うのですね? 思い直すなら今ですよ。誓いますか?
――誓います。
ご列席のみなさん、父と子と聖霊の御名によって、ここに将棋とワインは深く結ばれました。将棋とワインだけに、二人は「さしつさされつ」ともに歩んでゆくことでありましょう。主よ、どうか二人にこの上ない祝福をお与えください。アーメン。


 

新郎紹介

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年10月17日(火)10時35分51秒
返信・引用
  えー、まことに僭越でございますが、ご指名でもあり、新郎とは公私にわたり25年の付き合いということでお許しください。恒例によりまして、新郎・山羽生学さんをご紹介いたします。

新郎は1963年、山羽生家のご長男としてこの世に生を受けました。父上は証券会社のエリート・ビジネスマン、母上は専業主婦、妹さんは霊能力者。ごくありふれた平和な家庭ですくすくとお育ちになりました。父上の転勤に伴い、小中学生時代は熊本ですごしたわけでありますが、5年生のとき、熊本市内の書店にて、新郎の生涯を左右する一冊の本との出会いがありました。もちろん将棋の本です。その後44年間、人生の大半を将棋に捧げて生きていくことになるわけであります。本人はおそらく何の後悔もしていないと思われますが、まことに迷惑なことに、その出会いは私および私の息子の人生をも大きくゆがめることになりました。そのことだけはここであらためて指摘しておきたいと思います。

将棋への偏愛を別にすれば、ごく平凡な少年だった新郎ですが、まことに意外なことに成績は優秀で、都立N高校に進学。野球と将棋に明け暮れたにもかかわらず、これまた意外なことにW大学法学部に合格します。大学ではひたすら麻雀に明け暮れ、それでもなぜか、倍率だけはムダに高い降段社の入社試験を突破。当時の人事部員に聞けば、新郎に内定を出したことをいまも後悔していることでありましょう。
さて、入社してまず配属されたのは広告局でした。そこで新郎の生涯をほんとうに左右する運命的な出会いがあったわけでありますが、この席にはあまりにも不適切な話題につき残念ながら割愛します。その後Fライデー、月刊G代、G代新書の各編集部を経て、現在はBルーバックス編集部の編集次長という要職を占めていることはみなさんご存じのとおりです。

せっかくの機会なので、新郎がいかにすぐれた人材であるか、その能力を検証してみましょう。会社員の能力といえば、たとえば決断力、交渉力、管理能力、事務処理能力などですね。私は25年間、新郎をつぶさに観察してきたわけでございますが、いま並べたような小賢しい能力は、新郎にとってまったく無縁のものでありました。無縁、すなわちゼロ、もしくはゼロ以下。特に事務処理能力、自己管理能力、判断力は、私の言語感覚では、「山岸浩史」という固有名詞の反対語として認識されています。
たとえば新郎は、2005年の時点で、降段社社員1000人中ナンバーワンの住宅ローン残高を記録しました。その住宅ローン残高は、購入物件価格の実に1.6倍という破天荒なものであり、某将棋専門誌誌上で「不動産逆ころがしの帝王」と紹介されたのも記憶に新しいところであります。もし新郎が、人並みの判断力や自己管理能力を備えた凡庸な男であったならば、このロマンあふれる記録が生まれることもなかったでしょう。
第二点。私が月刊G代の編集長をつとめていた1992年からの4年間、新郎の名前は社内仮払金未精算リストのトップ3から一度も転落したことがありませんでした。総額3000万円に迫る未清算金にも眉ひとつ動かさず、経理部からの督促にも毅然として応じないその姿は、事務処理能力だけで生きてきた私にとって、まさに羨望の的でありました。
結論として、新郎の出世を支えたのは社内有数と称される文章力以外にありません。ただし、その文章力は多大な犠牲を伴いました。新郎は配属されたすべての部署において、印刷所の聖域である締切時間を大幅に更新しています。自分の記録を更新するのは自分だけ。その孤高の闘いは、世界の鳥人、棒高跳びのセルゲイ・ブブカを連想させるほどでした。

こうなると仕事以外の能力についても触れないわけにはいきません。新郎が有する能力で、並み外れているのは繁殖力、すなわち種族維持能力ではないかと思われます。先日、霊能力者の妹さんが、高校時代の新郎について興味深いエピソードを披露してくれました。
当時その繁殖力をもてあましていた新郎は、異性への好奇心抑えがたく、仕事ではついぞみせたことがない決断力と行動力を発揮し、女子更衣室の観察という男の夢を実現しました。たちまち発覚し、教師に踏み込まれて新郎は退学のピンチをむかえます。これまた仕事ではついぞみせたことのない機転を利かせ、咄嗟にタバコに火をつけた新郎は、その場にいたのは喫煙のためと言い張って、処分を停学に食い止めることに成功しました。
ちなみに新郎は新入社員研修において、当時人事部のマドンナと称された美人社員の入浴姿の観察に成功したことを、いまも自慢話にしています。さらに学生時代にはT田馬場駅女子トイレ侵入事件という騒動の主役も演じていますが、長くなるので割愛します。

最後に新郎のお人柄についてお話ししたいと思います。
新郎が生まれたのは、第59代内閣総理大臣・池田勇人の時代でありました。池田勇人がかかげたキャッチフレーズは「寛容と忍耐」。まさに新郎の人生そのままであります。
10歳で出会った将棋をひたすら愛して44年。まことに残念なことに、将棋の神様は新郎に「勝つ楽しみ」を与えてはくださいませんでした。究極の片思いと申しましょうか、負けても負けても指しつづけるその忍耐力はどれだけ称賛しても足りないほどであります。
そして先ほど割愛した広告局の出会い。これもまた30年にわたる忍耐の舞台となったわけでありますが、ふたたび割愛します。その物語たるや、聞くも涙、語るも涙、時に爆笑。ご興味のある方はのちほど個人的にじっくりお話ししましょう。

新郎がもつ最大の美点は、人に寛容なことであります。本日ご出席の超大物将棋観戦記者、モリッシーО川さんを唯一の例外として、新郎が人に示す寛容さに私はいつも感動さえ覚えてきました。その寛容さは、自分が犯した仕事上のミスに対して、最大限に発揮されます。その寛容さたるや人智をはるかに超え、どんな重大なミスでも本人は一瞬で忘れることができる。それを見るたびに私は私自身の「器の小ささ」を痛感させられてまいりました。

「寛容と忍耐」。それはまさに結婚生活に必須の資質であります。T子さん、どうか安心して新郎を飼い慣らしてやってください。本日はまことにおめでとうございました。
 

披露宴

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年10月17日(火)10時25分57秒
返信・引用
  先週の土曜日夜、新婚さんこと山羽生師匠の結婚披露宴が盛大に挙行されました。
盛大といっても年齢を考えてか、人数は総勢12名。
新郎側と新婦側の客には共通点がまったくありません。
「何か趣向はないですかねえ」と新郎に相談された私は即答しました。
「客が何人だろうと、ウエディングマーチを流して新郎新婦入場。
ケーキカットに主賓挨拶、できればローソクに火でもつけたらどうか」
当道場が宴会を仕切り始めると、冗談が冗談でなくなるのはいつものこと。
私は自分の発案を大いに後悔することになったのでした。

まずは新郎新婦の入場です。
純白のウエディングドレスに身を包んだ新婦、黒のタキシードも凛々しい新郎が、
各テーブル(といっても3つだけですが……)を回って挨拶。
乾杯の音頭はいまをときめく映画の主役、S川S司五段です。
挨拶の大部分が映画の宣伝だったことは言うまでもありません(笑)。
つづいて不肖私が主賓役となって新郎の紹介をおおせつかりました。(以下次項)


 

老脚本家の話

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年10月11日(水)11時04分43秒
返信・引用
  5日前の投稿で「つづく」と書きながら、そのこと自体を忘れていました(笑)。
酔ったアタマで反芻していた「ふしぎな話」の発端となったのは、一本の電話です。
めったに鳴らない私の携帯がふるえたのは日曜日の夕暮れ時でした。
知らない番号からの電話は決まって将棋教室の問い合わせ。
出てみると相手はとても品のよい話し方をする中年の女性でした。
「突然のお電話で申し訳ございません。将棋についてお聞きいただきたいことが……」
「はい、教室のお問い合わせですね」
「いえ、そうではございません。実は亡くなった父が将棋好きで」
女性の話を要約すると、脚本家だった父上が4年前に亡くなり、残された母上もこの夏に他界されたのだそうです。
四国に住む兄上と、東北に住む妹さんで、ご両親の家を片づけにきているとのことでした。
「問題は父が愛用していた脚つきの将棋盤です。兄も私も、親類のだれも将棋をしないし、
大きすぎて置き場所にも困ります。といって、捨てるにはしのびません。
どなたかに使っていただきたくて、ネットで将棋教室を検索してお電話してみました」
白状すれば、私は内心、面倒なことになったなあと思いました。
脚つきの将棋盤といっても、材質によってはわざわざ行くほどのものかどうか。
ただ、誠実そうな声を聞くと、すげなくするのもためらわれる。
数日後には二人とも帰宅してしまうので、時間もないようです。
「わかりました。これから伺って拝見します」
とりあえずそう答えて、クルマで兄妹のもとに向かったのでした。

同じ区内ということもあり、電話があって20分後には到着。
玄関を入ると家中がごったがえしている様子です。
「これが問題の将棋盤なのですが……なんとかお使いいただけませんでしょうか」
古びてはいますが、立派な桐覆いがついています。
外してみると厚さは一目20センチ弱はありそう。
まぎれもなく本榧六寸盤ではありませんか。
ずいぶん使い込まれていますが、さすがに風格が感じられます。
「これは――父上が購入されたときは最低でも20万円以上したでしょうね」
「もっと高かったと聞いています。だいぶ傷がついていますが……」
「せっかくなので、お預かりしましょう。同好の士として、父上が他人とは思えなくなりました」
こう答えると、兄妹ともにぱっと顔を輝かせ、私が恐縮するほどお礼を繰り返します。
なんだか善行をほどこしたような気分になり、私は厚かましくも聞いてみたのでした。
「父上はどんな駒をお使いだったのでしょうか。拝見したいものです」
本榧六寸盤を使っていたからには、駒はもちろん盛上の極上品だったことでしょう。
私の顔が物欲しげでなかった保証はありません(笑)。
「それが、いくら探しても駒がみつからないのです……」
妹がそう答えれば、兄はさらに申し訳なさそうにことばを重ねます。
「ついでですみません。将棋の本も一箱あるのですが、それこそご迷惑ですよね?」

棋書が詰めこまれた段ボール箱。
開けてみると、それは一種のタイムカプセルなのでした。
「О山の将棋読本」全5巻、「Y長の将棋」全5巻。
函入りの「将棋戦法大事典」は1冊なんと1万2500円です。
N藤九段、N原永世М人、A吉九段……カバーの写真がみんな若い。
ただでさえ私の本棚はあふれかえっています。
これを持ち帰れば家で厳しく叱責されることは間違いありません(笑)。
一瞬ためらったものの、六寸盤だけいただくのでは、あまりに厚かましいというものです。
ありがたくクルマに積み込んだのでした。
少なくとも、この一箱はもんじゃ君が喜んでもらってくれるにちがいない――。
そう思ってすぐに電話してみたのですが、10日以上経過したいまも連絡がありません。
私からの電話はすべて面倒事だと思ってるんですね。たいていそうだけど(笑)。

これも何かのご縁ということで、名刺など交換して辞去しようとしたところ、
いかにも言いにくそうに、兄上のほうが口を開きました。
「あのう……これ以上ご厚意に甘えてはいけないとは思うのですが、
実はもうひとつご覧いただきたいものがあるのです」
導かれるままに書斎に足を踏み入れると、整理中の資料の山の中に、
先ほどの六寸盤よりひとまわり大きな桐覆いが鎮座していました。
「父は将棋しかしていなかったのですが、なぜか碁盤も持っていたのです。
いくらなんでもご迷惑とは存じますが、どなたかにお使いいただけませんでしょうか」
覆いを外してみると、こちらは新品同様。将棋盤と同じく本榧六寸盤です。
こちらは立派な碁笥に那智黒、白蛤の碁石もついています。
「いやあ、これはいただけません。そもそもかなりの高値で売れますよ、これ」
「それは私もわかるのです。でもお金に換えるのはどうしても気が進みません。これも何かのご縁です。いっしょにお持ちいただけませんでしょうか」
そんなやりとりを何度かくりかえし、ついには碁盤もいただくことになってしまったのでした。

電話に出て2時間後、将棋盤と碁盤、そして棋書の山が私の部屋を占拠していました。
「ふしぎな話」と書きましたが、特に超常現象があったわけではありません。
それ以来、私は目を覚ますたびに、生前には縁もゆかりもなかった老脚本家の気配をまざまざと感じるのです。
――〇〇さん、一局指しましょうか。ヘボでよければ碁もつきあいますよ。
顔も知らないのにふしぎなほど親しみをおぼえ、声をかけたくなるのでした。
 

エキストラ

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年10月 6日(金)12時29分59秒
返信・引用
  というわけで、無事に63歳になりました。
この年になるとふつう、誕生日などうれしくもなんともないはずですが、
私にとっては10年前から、この日を健康体で迎えるのがひそかな目標でした。
同業の先輩諸賢の多くが58歳から62歳の間に大病を患っている。
雑誌屋家業の不摂生きわまりない生活によって蓄積されたダメージが大きいのでしょうね。
ところが63歳をこえると意外なほどみんな元気に70歳を迎えています。
そんな折も折、同じ年の作家がノーベル文学賞を受賞するという快挙。
私は「飛の名残り」(あれ、変換が……笑)しか読んでませんが、おめでたいかぎりです。

月曜日は遅ればせながら、映画のエキストラに行ってきました。
ご協力いただいた会員のみなさん、まことにありがとうございました。
どうやら無事にクランクアップとなったようです。
それにしても映画の現場はほとんどが待ち時間でヒマですね。
周囲を見渡すと、強い人も強くない人も、将棋好きが退屈しています。
こうなると黙ってはいられないのが手合い係の因果なところ。
アマ強豪のツメキストTKさんを見かけたので、
さっそくベテランK池さんと飛車落ちの手合いをつけました。
初対面同士で、しかも指導対局。思えばわれながら厚かましいかぎりです。
長年にわたる手合い係人生で得たコツ。
こういう場合、肩に力が入るといけません。
その二人の対局が以前からの約束だったかのように、自然に声をかけること。
この呼吸を会得すれば、もうこわいものはありません(笑)。
気がつけば山羽生師匠、チェス・マスターSR君と次々に手合いをつけていたのでした。
そこに現れたのがK又教授。飛んで火に入る夏の虫、ですね(笑)。
これまた手合い係にとって格好の餌食となったのは言うまでもありません。

ツメキストTKさんと雑談していて、社団戦団体個人戦の話になりました。
私は行けなかったので、S級の結果はまるで知りません。
TKさんによれば、K尾師範代もたまゆら先生も、浪花の大豪Kさんも全勝ならず。
「トーナメントに残った全勝者は7人です。ほとんどいつものメンツですね。
ただ、一人だけぜんぜん知らない人が残ったんですよ。F野さんと言ったかな」
F野さん! なんと熱血こま記者がツワモノぞろいのS級で4連勝を飾っていた。
そういえばこま記者から日曜日にメールがありました。
「申し訳ないのですが、土曜日の教室に行けなくなってしまいました」
これ、S級トーナメントの開催日だったのですね。
さすがこま記者、宇宙流は健在なのでした。
さらにTKさんの話はつづきます。
「驚いたのは、小学生があのKR君に勝ったことです。
おかげで私は、その小学生に勝って全勝できました」
KR君といえば、いまやYDさんと並んでまぎれもないアマ・トップ。
K尾師範代もなんどかやられている若手です。
その小学生はМC君、5年生。Dの穴にI城県から通う強豪君です。
7月の社団戦で父上と知り合い、8月の例会にはるばるE古田まできてくれたのでした。
それにしてもKRさんを倒すとは……。

この日は撮影がほぼ最後とあって、いろんな人がきました。
午後になってふらりと現れたのがN八段。
撮影現場をのぞいたら、せっかくなのでと道場の客として出演されたとか。
なかなかの演技力を発揮されたそうなので、そのシーンは必見です。
私は道場の客としてふつうに指しているシーン。
推定5秒くらいスクリーンに登場すると思われます。
「Nき虫しょったんの奇跡」、上映がほんとうにたのしみですね。
いろんなシーンにさまざまな知り合いやプロ棋士が出ているわけで、
鑑賞後の感想戦が大いに盛り上がることでしょう。

夜は当然のように大宴会となりました。
原稿の締め切りを抱えているはずのK又教授、主役のS川S司五段。
アマ強豪のTKさんにEМさん。山羽生師匠にチェス・マスター。
焼酎のボトルがまるでビール瓶のように空になっていきます。
こんなとき、しみじみ思うのが将棋がつなぐご縁の妙ですね。
なんだか親戚が集まって昔話に興じているような錯覚さえ覚えます。
酔ったアタマでその前日のふしぎな出来事を反芻しつつ、帰途についたのでした。(つづく)
 

訂正

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年10月 5日(木)16時11分21秒
返信・引用
  下の書き込み、文字化けがありました。
「?」の部分は、歌マークです。
 

熱闘!十番勝負(笑)

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年10月 5日(木)16時07分58秒
返信・引用
  先ほど昼食に出かけたら、その瞬間にうしろから呼びとめられてびっくりしました。
振り返るとたったいまメールを送ったばかりのT下師範代ではありませんか。
師範代は転職したばかり。ついでに引っ越しもしたので、自宅もオフィスもすぐ近くです。
「あー驚いた。たったいまメールを送ったんだけど、見た?」
「見ました。教室のコーチが足りないんですよね。探しておきます」
「ありがとう。新しい会社はどう?」
「かなり楽しいです。あ、もう戻らなくちゃ」
どうやら転職がうまくいったようで一安心。
歩いていると、こんどは慎重社の友人とすれちがい、
信号待ちしていたら自転車に乗ったヒマそうなおじさんが挨拶してきます。
よくみると私が日本一だと思っている蕎麦屋のご亭主。
もともと同業者が多い地域ではありますが、神楽坂も7年目で、
居酒屋の女将やら洋食屋のイケメン・シェフやら、ずいぶん知り合いが増えました。

ランチを終えて戻る途中、こんどはピンクのポロシャツを着た老人とばったり。
御年79歳、この地で50年にわたりスナックを営む「Yや」の老マスターです。
私のほうが先に見つけたので、「やあ」と声をかけたところ、一瞬だれだかわからない様子。
にやにやしていたら、即座に切り返されてしまいました。
「お客さん、この前のヒバリちゃん、よかったねえ」
真っ昼間にカラオケの話題を出され、思わず顔から火が出ます。お恥ずかしい……。

話は10日ほどさかのぼります。
師範の人生相談で一杯やったあと、勢い止まらず「Yや」に繰り出したのでした。
店内はまさに昭和のまま時間が止まっている。しかも客は2人だけで貸切状態。
手合い係「N君、今日はブイエスだな。やろうか、О崎豊とМ空ひばりの十番勝負」
師範「いいですね。10曲なら楽勝です」
なんて会話があり、たちまち勝負が始まりました。
師範「では私が先手ということで。お願いします」
手合「お願いします」
先手はいきなり勝負手を放ってきました。▲「i love you」。
?いまだけは悲しい歌 聞きたくないよ
なるほど。悲しい歌、ダメなのね。ならばと△「東京キッド」。
?歌のたのしや 東京キッド……右のポッケにゃ夢がある
3手目、師範の選曲はS励会員の定番です。▲「シェリー」。
?シェリー いつになれば俺は 這い上がれるだろう
4手目、ちょっと日和ってみました。△「愛燦燦」。
?思いどおりに ならない夢を なくしたりして
いかんいかん、どうも先手のペースに乗せられている……。
5手目、師範。▲「僕が僕であるために」。
?僕が僕であるために 勝ちつづけなきゃならない
まあ、そんなに無理しなくていいんじゃないか。6手目、△「柔」。
?勝つと思うな 思えば負けよ

こんな具合で、先手の首尾一貫した選曲に私は押されっぱなしです。
「みだれ髪」「佐渡情話」「越後獅子」と、もはや指しているだけ状態。
最後は形作りで先後を入れ替えて終局を迎えました。
というわけで大トリは師範。▲「卒業」。
?この支配からの卒業 闘いからの卒業
手合い「いや、負けました。完敗ですね。勉強になりました」
師範「いやあ、ゆるめていただいて……」

元S励会員がシャウトしつつ訴える社会の不条理。
隠居老人が切々と歌い上げる女の情念(笑)。
これではとうてい勝負になりませんね。
それにしてもいい年をして何をやってるんだろう。
手合い係、明日で満63歳(笑)。
 

例会御礼

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 9月25日(月)15時03分6秒
返信・引用
  金曜日の例会にご参加いただいたみなさん、おつかれさまでした。
今回のゲストはT野四段。
昇段直後にお招きしてもう2年がたつのですね。
相変わらず丁寧なご指導で、一同大満足でした。
結果は子どもと大人を合わせて下手4勝9敗。
T野四段には心より御礼を申し上げます。

勝敗を見ておわかりのとおり、
今回は残念ながら参加者が過去最低を記録してしまいました。
みなさんにメールでお知らせしたとおり、
現在の形での例会は年内で終了します。
残り3回、みなさんぜひご出席ください。

さて、社団戦もいよいよ終盤を迎えます。
10月1日は団体個人戦。
各チームともぜひポイントがほしいところです。
最終日、無条件残留がかかる1部ヤングチームの相手は、
順にS風館、W大、S藤道場となっています。
なぜかW大とは最終日に当たるケースが多いですね。
問題は今年の最終日、大学リーグが終わっていること。
つまりW大はバリバリの現役学生を使えるわけです。
事情通の棋譜コレ・ジュニア君によれば、
W大がリーグ優勝さえしなければ、王座戦トーナメントがあるので、
現役学生はそちらに出場せざるを得ないとのこと。
さっそく順位を予想してもらいました。
同じく事情通のT下師範代も話に加わると、こんな会話が……。
「〇〇大学の元S励会員A君が就活を終えて復帰するらしい」
「××大学の強豪B君とC君は犬猿の仲だったけど、仲直りして両方出場するって」
「えっ? まさかそんな……」
大学将棋部の総力戦とは、かなり精緻な情報と綿密な読みを必要とするみたいですね(笑)。
せっかくなので、2人の予想を書きとめておきましょう。

棋譜コレ・ジュニア君予想
1W大 2T大 3C大 4N大 5K大 6HB大 7HS大 8TY大

T下師範代予想
1W大 2N大 3T大 4HS大 5HB大 6K大 7C大 8TY大

というわけでどうやらW大の社団戦、若手出場は避けられない模様です。
 

レンタル掲示板
/102