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28連勝目

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 6月21日(水)12時05分52秒
返信・引用
  ついにこの日がきてしまいました。
F井S太四段の28連勝目。
王将戦なので、夕方ころ終わるでしょう。
つまりふつうの勤め人にとってちょうど就業時間がまるごと重なります。
私が思うに、この国の総生産は本日、数パーセントほど落ちる(笑)。

この掲示板ではかなりの分量を中学生棋士待望論に費やしてきました。
F井四段の存在を初めて濃厚に書いたのは4年前のこと。
以下、ちょっと引用してみましょう。

・・・・・・・・・・

中学生プロの誕生を心待ちにしている私が「手合い学入門 モンスター篇」を書いたのはちょうど2年前のことでした。
当時もっとも中学生プロに近いと思われたM少年が、期待たがわず中1で初段に到達。さらに、Y少年が2級までの通算勝率で新記録を達成し、手合い学者を興奮させてくれていたのです。
その後、M少年は順調に三段リーグ入りし、2期連続で勝ち越しているものの中学は卒業。三段昇段直後のM少年と練習将棋を指した某棋士の評価は、「いまの力は三段下位レベル」というものでした。半年後、その評価は「いつ四段になってもおかしくない」と急上昇。成長曲線はまったく衰えをみせていないようです。
一方のY少年ですが、まさかの大ブレーキ。小5で6級入会、18連勝をふくむ39勝10敗を記録し、わずか8ヵ月で2級に到達したのでしたが、それから2年、いまも2級のままです。その間、59勝72敗……。

代わって急成長をとげているのがK少年です。小6入会ながら、2級まで1年4ヵ月、初段まで1年11ヵ月、通算86勝45敗、勝率0.656という好成績で、ライバルY少年を追い越してしまいました。現在の関東奨励会で中学生プロの可能性を残している希有な存在といっていいでしょう。
驚異的なスピードで駆け上がっているのが関西奨励会のF少年です。昨年9月に小4で奨励会入りし、9ヵ月で3級。小2のとき詰将棋選手権でT川17世を上回るという離れ業をやってのけ、早くも伝説の人物となったのは周知のとおり。私が知る限り2人しか達成していない「小学生初段」も視野に入ってきました。なにしろまだ2年近くありますからね。

・・・・・・・・・・・・

その後の展開はご存じのとおりですが、もし本日タイ記録を達成すると、
次の対局が上の記述にも出てくるМ少年です。
やはり将棋では「早熟は裏切らない」のですね。
ちなみに「2級で大ブレーキ」と書いたY少年、そのライバルのK少年も、
次回の三段リーグには名を連ねることになりました。
「大ブレーキ」があっても18歳三段。逸材といっていいでしょう。
たぶん7年前のT急小学生大会だったと思うのですが、
Y少年とK少年の10分切れ負け対決を観戦したことがありました。
難解な最終盤で双方残り1分となったあとがすさまじかった。
最後に切れたのがどちらだったか忘れましたが、
盤側で観戦していた某プロ棋士が、
「最後の1分、お互いにほぼ悪手がなかった……」
とため息をついていたのを記憶しています。

棋譜コレさんが紹介してくださった某劇画原作、
最初の原稿は勝瀬川先生(のモデル)がまだ超アマ強豪だったときだったんですね。
中途半端に直してあるので、途中でツジツマが合わなくなっている(笑)。
思えば元奨励会員が30代半ばでプロに編入するというネタ自体が、
ほとんど現実味を帯びていなかった時代でした。

28連勝フィーバーのおかげで、私の携帯には相変わらずテレビ局から電話の嵐。
昨日だけで某公営放送、テレビA日、ジャパンテレビと、なんと3本もの電話がありました。
いずれも「今日か明日、お話を伺い、教室の様子を撮影したい」という内容です。
土曜日しかやっていないことは、ちょっとネットを検索すればわかるはずですが……。
最初のうちはADさんを親切に説教していた私ですが(笑)、時間がかかるのでやめました。

そうこうしているうちに、日曜日は社団戦開幕ですね。
選手のみなさん、ご健闘をお祈りしています。

 
 

竜と馬が行く外伝

 投稿者:棋譜コレクター  投稿日:2017年 6月16日(金)19時38分14秒
返信・引用
  ↓で手合い係さんが触れている「駄文???」は、トップページから、「将棋小説・エッセイ・みんなのうた」をクリックして出てくる、『竜と馬が行く外伝』のことです。興味のある方はお読みください。(長文注意!)
 

世紀の一戦

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 6月16日(金)14時56分7秒
返信・引用
  昔も今も、この掲示板をごらんになっている奇特な方は10人前後と思われます。
そんなみなさんなら、13年前、升田幸二なるお調子者が
劇画原作と称する駄文を長々と書いて目汚しをしていたことをご記憶でしょう。
そのお調子者の想像力がいかに貧困であったか、現実は残酷なまでに映し出すことになったのでした。
くだんの劇画原作冒頭のシーンは、中学1年生のS励会三段が、
勝瀬川先生というプロ棋士と対局して熱戦を繰り広げるというものでした。
おそらく筆者は、現実には絶対にありえない話として書いたのでしょう。
中部地方に住む当時2歳の少年が、そう遠くない将来、
自分の貧困な想像力をはるかに超える事態を引き起こすとも知らずに――。

そんなわけで、勝瀬川先生は残念ながら、中学生S励会員に練習で負けるのではなく、
中学生プロ棋士にデビュー26連勝目の白星を献上してしまいました。
「S月のライオン」の主人公も年齢の割に強すぎるように思いましたが、
F井S太四段の前にはちょっと物足りない感じがしてしまいますね。
事態がここまで現実離れしてくると、行くところまで行ってほしくなってきます。
すなわち明日、G生名人が27連勝を阻止する……。
何度か当道場にきてくれたG生名人戦3位のО君に、
いちど後輩のG生名人を連れてきてほしいとお願いしてみました。
その返事。
「むずかしいかもしれませんね。彼はカルタが忙しくて、将棋部にもめったに顔を出しません」
なんと競技カルタでも全国ベスト8なのだそうです。
元S励会員ながら高校時代はまったく指さず、大学で復活していきなり全国制覇。
そういえばМ上G生名人も高校時代は野球に打ち込み、まったく指さなかったのでした。
高校時代の3年間、「将棋脳」を休ませるのが大成の秘訣なのでしょうか(笑)。
対局者双方が現実離れしているという点でも、「世紀の一戦」であることは疑いなし。
ほんとうに楽しみです。

前々回の書き込みで、6年前のS学館学年誌杯大会に触れました。
1位だった子が先日のD杯で優勝した中学生強豪、2位がS励会初段、3位がF井四段。
検索したらここまでしか出なかったのですが、
不覚にも当時リアルタイムで聞いた話を忘れていました。
4位がこの掲示板でたびたび紹介してきたR君だったのです。
お互いに準決勝で敗れたR君とF井四段は3位決定戦で対局。
2人とも敗戦のショックから立ち直れず、大泣きしながら指していたとか。
そのR君もS励会1級。
はるかに先行するF井四段に追いつき、追い抜いて、「伝説」を上書きしてほしいものです。
 

15周年記念イベント報告

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 6月12日(月)14時30分41秒
返信・引用
  先週の土曜日は私の生前葬ともいうべき大イベントを開催しました。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
当道場もついに15周年。支えていただいた方々にあらためて感謝しています。
過去には名人経験者もお二人お招きしたことがあり、
それ以上のスペシャルゲストといえば「あの人」か「あの中学生」(笑)しかいません。
そんなことを考えていた2月のある日、関西でМ七段と一杯やっていたのでした。
いくら厚かましく、将棋のこととなれば見境がつかなくなる私でも、
関西からゲストをお招きするという発想はなかったんですね。
酔ったアタマで「いるじゃないか、スペシャルゲスト」と思いつき、
おそるおそる申し上げたところ「ああ、いいですよ」と即答。
以来4ヵ月、この日のことばかり考えてすごしてきたのでした(笑)。

М七段と初めてお目にかかったのは2000年2月。
「Sの青春」の見本ができあがり、故・М山九段の墓前にお供えするべく、
広島に向かう途中のことでした。
乗車した新幹線が新大阪止まりだったので、乗り換えようとホームを歩いていると、
向こうから小柄なおじさんがひょこひょこ歩いてきます。
近づいてくると、まるで待ち合わせでもしていたように、手を挙げてにっこり。
「ここで会えるような気がしてたんですわ。僕の勘はだいたい当たるんです」
同行した山羽生師匠にそう話しかけてきたのでした。
以来17年、М七段には一種の超能力が備わっていると私は確信しています。
シックス・センス。いわゆる第六感ですね。
人生、リクツではない。
お会いするたびにそう痛感してきました。

当日の指導対局は下手の5勝19敗。
すべての対局者に自筆のコメントを書いて手渡してくださいます。
40人以上のプロ棋士の指導対局を目撃してきましたが、もちろんこれは初めてのこと。
さらに驚くのは、ほんとうに楽しそうに指導されていることでした。
指していて時折、「あちゃー」とか「あらら」とか、ボヤキが入る。
いくら上手でも失着はあるので、もちろん珍しいことではありません。
ただ、М七段が嘆声をもらして困った顔をされるのは、
すべて下手が逃げ方を間違えたり、決め手をのがしたりしたときなのでした。
上手を指しながら、気持ちは下手と完全に同化している。二重人格の指導対局。
やはり常人ではありません。

指導対局終了後はミニ講演会。
聞き手はもちろん新婚サンです。
サービス精神あふれる新婚サン、大きなピンクの蝶ネクタイ姿で登場されました(笑)。
私が山羽生師匠に入門して22年。
その歴史は師匠を「将棋芸者」として大成させるためにあったといっても過言ではない。
約1時間に及んだ講演会は一門の裏話あり、故・М山九段の秘められた逸話あり、
将棋の上達法からご自身の将棋人生まで縦横自在。
まことに充実した内容で、集まったみなさんにも大好評でした。
あの宴会場が私の人生の投了図だとしても、心から満足できる一夜となりました。
もし20周年があったら、迷わずМ七段をお迎えしようと思います。
М先生、まことにありがとうございました。

せっかくなので、М七段と新婚サンの飛車落ちを一局。

下手:新婚サン54歳
上手:М七段
△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀
△4二銀▲4六歩△3二金▲4七銀
△5四歩▲5六銀△4三銀▲4五歩
△同 歩▲2二角成△同 金▲4五銀
△4四歩▲5六銀△3三桂▲4八飛
△3二金▲8八銀△6二玉▲7七銀
△7二玉▲7五歩△6二銀▲7六銀
△5三銀▲6六歩△4五歩▲3八金
△4四銀右▲6八玉△4六歩▲同 飛
△5五銀▲同 銀△同 歩▲4四歩
△5四銀▲2一角△4五銀打▲3二角成
△4六銀▲5四馬△4五角▲4三馬
△8九角成▲6一馬△同 玉▲5三銀
△5七銀成▲同 玉△5六馬▲6八玉
△5七角▲5九玉△投了
 

例会報告&雑感

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 5月29日(月)16時02分8秒
返信・引用
  すっかりマンネリ化してしまった本掲示板ですが、今回も例会ご報告です。
今月のゲストはぴかぴかの一年生棋士、S本新四段でした。
仲介してくれたK尾師範代とは、S励会時代からの仲よしだそうです。
180センチ近いと思われる長身で、礼儀正しくとてもスマート。
指導対局のあとはソフトな声で的確なアドバイスをしてくださり、
教えていただいた一同、みんなファンになってしまったようです。
結果は下手4勝10敗。
注目の一番はなんといっても新四段vs新婚さん(笑)。
29歳差なので、ちょうど親子対決といった趣です。
私が「この対局だけは容赦なくお願いします」と申し上げたのが効いたのか、
例の飛車落ち完封マサチューセッツ戦法(笑)は完全に空振りでした。
この対局の詳しい棋譜と解説は、当の新婚さんがアップしてくれるでしょう。
S本新四段の各棋戦でのご活躍を心よりお祈りします。

かつて手合い学では独自の調査と考察(笑)に基づき、
24レーティングと道場段位、K修会やS励会のクラスを関連づけて、
将棋を指す人々すべての棋力を計る基準を作ったことがありました。
最近では教室の子たちがS励会に入ったり、K修会にもたくさん在籍しているので、
昔よりはるかに多くの生きたサンプルを利用できるようになっています。
手合い学にとって理想的な環境ですね。
昔つくった表の主な部分を再掲しておきましょう。
冒頭の段級は「手合い学オリジナル」のものです。

11段 H生四冠(当時)、W辺永世竜王
十段 A級、B1上位、タイトル保持者
九段 B1中位~C1上位、C2トップ
八段 C1下位、C2、奨励会三段トップ
七段 S励会三段、アマトップ5
六段 S励会有段者、アマ強豪、24R2800以上
五段 S励会1~2級、県代表常連、2700以上
四段 S励会3~4級、並県代表、2500以上
三段 S励会4~5級、2350以上
二段 S励会5~6級、2200以上、アマ五段
初段 K修会C1~2、2050以上
1級 K修会D1~2、1900以上、アマ四段
2級 K修会E1、1750以上
3級 K修会E2~F、1600以上、アマ三段(以下略)

さて、問題がいくつか生じてきました。
まず第一点。
昔とちがって24のレーティングに血道を上げる人がいなくなった(笑)。
ウォーズもあれば81もあるわけで、しかたがないですね。
とはいえ、レーティングの信頼度はいちばん高いような気もします。
その24レーティング、棋譜コレJrによれば「デフレ化しています」とのこと。
要するにかつて2200点だった人が2000点くらいに下がっているという情報です。
第二点。
連盟道場の段位が10年前より厳しくなっている可能性があります。
たしかに私が初段にのぼりつめた20年前(のぼりつめたと書いたとおり、その上はなかった……)、
1級から初段へは7連勝でよかったのが、いまは8連勝。
その上も順次きびしくなっているので、昔の段位は甘かったかもしれません。
第三点。
S励会のレベルが上がっている可能性。
これはI塚七段が指摘されていましたので、信用できます。

順をおって検証してみましょう。
まず24レーティングのデフレ化ですが、正直に言ってこれはわかりません。
試みに巨漢Tコーチの例でみると、たしかに2400点台が200点ほど下がっている。
さる新婚さんは現状1650点。
お見舞い申し上げるレベルですが、もともと500点くらい平気でアップダウンする人なので、これはサンプルにならない。
S励会員については、3級前後の子たちが2500点台なので、変わっていないとも言えます。
K修会が問題で、クールボーイの2600点、C1君の2500点と、
デフレどころかインフレの実例がいてわけがわからなくなります。
教室レーティングでC1の下に位置する子が2000点台。
これもC2050点という昔の表に沿った数字ですね。
とりあえず昔と変わらない実例のほうが多いので、
これは今後の研究課題ということにして話を進めましょう。

連盟道場の段位は厳しくなっているか。
いちばん最近、三段に昇段したのはWH君。社団戦シルバーチーム期待の星です。
24レーティングは1740点。昔の表では、三段1600点なので、厳しくなっている例証にはなりそうです。
二段で指し分けという感じの詰将棋作家2世HA君はいま24実験中。
これまでのイメージでは、1600点~1700点の間とにらんでいます。
ということは、連盟三段1700点説が浮上してきました。
最新の傍証は先週土曜日、教室見学にきたM君。
K修会D2にして連盟道場初段と言うのです。
1年くらい連盟道場に行ってないのではないか、と訊ねたところ、
月1~2回は定期的に通っていて、どうしても星が集まらないとのこと。
ではK修会D2がマグレなのか。
指させてみたら、D1、D2に連勝。どうみてもマグレではありません。
どうやら連盟道場の段位デフレ化は正しいことがわかりました。

そんなわけで見直しを迫られる手合い学――。
まあ勝負の世界を数字で割り切ろうというのが無理というものですね。
昨日のD杯青少年大会。
小学生から高校生までの大会ですが、教室のアイドルKS君が準優勝。
教室レーティングでは小学生6位です。
それが高校強豪、中学強豪(昨年の中学J名人)を撃破。
最後はやはり中学強豪に敗れましたが、小5の快進撃にはびっくりです。
決勝戦で負けた相手を検索してみました。
そこで見たデータはまさに衝撃的。
相手の子は小3のとき、S学館学年大会の優勝者でした。
そのときの2位は現在S励会初段。中3初段ですから有望株ですね。
問題は3位。現在プロで19連勝している人と同姓同名なのでした。
現在中3で同姓同名、しかも将棋が強いので、別人ではないでしょう。
KS君の活躍とはあまり関係ないものの、F井四段の小3時代って、
つい最近のことだったことを実感させられるできごとでした。
 

例会御礼

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 5月 5日(金)18時47分40秒
返信・引用
  28日の例会にご参加いただいたみなさん、おつかれさまでした。
月曜日に大事な対局をひかえていたにもかかわらず、
長時間にわたってご指導いただいたK八段には心より御礼を申し上げます。
その対局、2期連続のO位戦挑戦に向けて大きな一勝でした。
秒読みに入った九段ご昇段とあわせて、大いに期待しています。
指導対局の結果は少年の部が全敗、大人の部が4勝15敗。
厳しいご指導だけに、1勝の重みがちがいますね。
勝たせていただいたのはまず、社団戦シルバーチーム、師範パパの飛車落ち。
ついで今期からフル出場予定のチャイルドチーム、声楽家M君の角落ちです。
1部に復帰したヤングチームでは、受け師C君が角落ちで勝利。
ホンモノの受け師に勝たせていただいたからには、今期の活躍は折り紙付きです。
最後はK君兄弟パパが二枚落ちでの金星。二枚落ちで勝つのはほんとにたいへんです。
長男君とシノギを削る連盟道場初段レースは、パパが一歩リードという感じでしょうか。
いつもながら楽しい一夜でした。

このところ私の携帯には民放のテレビ局からよく電話が入ります。
用件はみんな同じで、F井S太四段がらみの取材。
?ーこのところ将棋教室の入会者が急増しているそうですが?
「いえ、それは1年以上前からの話ですね」
――F井四段にあこがれて将棋を始めたお子さんが多いでしょう?
「いえ、いまのところそういう話は一人も聞いていません」
――今日これから将棋教室の様子を撮影したいのですが……。
「いえ、今日はやっていません」
あまりに多いので今日の朝刊テレビ欄を見たら、F井四段が6回も登場しています。
ある番組を見ていたら、10歳くらいの子が目を輝かせて「ボクもプロ棋士になりたい?」。
あどけないといえばそうなのですが、当のF井四段とせいぜい4~5歳しかちがわないんですよね。
9歳にしてK修会B1、小学6年でS励会二段。
三段昇段があと1ヵ月早ければ中1四段の可能性さえあった……。
同年代のお子さんをたくさん見ているだけに、そのモンスターぶりを実感してしまいます。
いま教室には小2二段、同じく初段、小1で1級と有望株がひしめいているのですが、
F井四段の存在が「早熟感」をどんどんインフレ化させている。
この4月に年中組に上がったばかりのK太君は17級。
1年以内に初段を期待するのは異常でしょうか?(笑)



 

10秒六枚

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 4月 7日(金)17時00分58秒
返信・引用
  相変わらず、週に一度はコデケン歯範のクリニックに通って治療を受けています。
おかげさまでほとんど歯が痛まなくなってきたところをみると、
コデケン歯範、やはり将棋より歯科医の腕のほうが上のようですね。
私の歯茎をレーザーで焼きながら、世間話はもっぱら将棋の話。
「うちの教室でもついに初段の子が出たんですよ。イマイさんも負かされました」
相槌を打ったり、質問したりしたいのですが、こちらは残念ながらしゃべれない。
歯範もうっかりすると二枚落ちでやられたりするようです……。
そんな話を聞いていて、前回の例会の一シーンを思い出したのでした。

31日の例会。その日はT下師範代学生最後の日だったのです。
初めて私の目の前に現れたとき師範代は14歳。寡黙な中学生でした。
それがいまや就職直前で、寡黙どころか過剰なまでに饒舌な青年となっています(笑)。
22:00ころだったでしょうか。
ホッピーがほどよく回った私はやおら立ち上がり、師範代に対局を申し込んだのでした。
10秒六枚。
この10年で何回指したことでしょうか。
当然ながら一度たりとも勝っていません。
T下君が就職するという節目の対局でもあり、この日は私にも期するものがありました。
例のエトワール戦法を放棄することにしたのです。
多くのギャラリーが見守るなか、私は自陣をがっちり矢倉に組み上げました。
まずは後顧の憂いを断ち、その後おもむろに雀刺しで攻めかかろうという寸法。
上手は金銀3枚と玉で端の守りを固め、どうやら数では突破できなくなっている。
下手の心境として、かんたんに手が作れなくなると、
10秒という時間が感覚的にどんどん短くなるんですね。
一方、上手のほうは双方の駒が接近すると、いくらでも手が作れるようになる。
焦燥感に包まれているうちに、9七に角を覗けば空成りとはいえ馬が作れることに気づきました。
ギャラリーの方々は私の焦りをよそに、「下手必勝」とかおっしゃってくれるのですが、
私としては飛車先を完全に封鎖され、入玉を阻止できるとは思えなくなっています。
こうなってくるともう10秒なんて一瞬でしかない。
最後はみずから「詰まなかったら負け」と口走りつつ、
目の前の銀を飛車で食いちぎっていました。
ああ、やっちゃったか……。
完全に正気を失っているんですね。まあ酔っ払ってもいるわけですが(笑)。
取った銀で王手をしてみたら、うまいぐあいに三手詰。
初めて勝たせてもらったという顛末でした。

自分の番が終わると急に強気になるのも手合い係の特徴です(笑)。
すぐそばで観戦していたのが棋譜コレJr君の不運というもの。
当然のように10秒二枚落ちの手合いをつけられてしまいました。
棋譜コレJr君、推定24R2200点といった感じでしょうか。
私とちがって10秒将棋を指し慣れている大学2年生。
完封できるかどうかが焦点と思っていた将棋が大熱戦となります。
結果から書けば、下手がかろうじて余して薄氷の勝利。
そう私には見えたのでしたが、なんと最終盤で上手がかんたんな必至を見逃したのだそうです。
おそるべし、元S励会有段者。

かつての「手合い学」研究によれば、24R400点差が角落ち、
600点差飛車落ち、1000点二枚落ちでいい勝負になるというのが結論でした。
T下師範代3000点とすれば、2200点の棋譜コレJr君との二枚落ちは下手ノリ。
10秒慣れしている学生とはいえ、プロ筋の修行をしてきた師範代とは、
一目の読みだとおそらく200点以上差が詰まってしまうのではないかと思います。
では六枚落ちはどういうハンディなのか。
さすがの「手合い学」もそこまで考えたことはありませんでした。
私が仮に24R1000点とすると(そんなにあるのか?)、師範代とは2000点差。
10分30秒シラフなら六枚落ちは勝ち越せそうに思うのですが、どうでしょうか。
ただし、四枚落ちはほぼ勝てません。これだけは残念ながら断言できます(笑)。
とりあえずの推定で、四枚落ち1500点差、六枚落ち2000点差が適正手合いということにしておきます。
いま教室では、コーチと六枚落ちなのが4級~6級です。
巨漢TコーチがR2400点なので、4級~6級がR400点くらい。
そうは外れていないような気がしますね。
これを読んでいる方のお子さんで該当者がいたら、ぜひ実験してご報告ください。
 

例会御礼

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 4月 3日(月)16時01分12秒
返信・引用
  金曜日の例会にご参加いただいたみなさん、おつかれさまでした。
浅間神社の桜が満開になると予想したのですが、当日はあいにくの雨。
桜も三分咲きくらいだったでしょうか。
将棋のほうは地元生まれの星・T山五段が年度末大サービス(?)をしてくださり、
下手10勝6敗とほとんど満開といってよい成績でした。
この1年もがんばって働いたごほうびですね。
T山先生、今回も長時間にわたるご指導、ありがとうございました。

将棋映画が相次いだ効果もあるのでしょうか、教室はどこも大盛況のようです。
このところ、あまり明るくない話題が多かった業界ではありますが、
保護者のみなさんがわが子に習わせたい趣味とお考えなのは何よりですね。
意外なのは、将棋教室に通うお子さんが長続きすること。
有段者になるような子たちは、みんな教室以外に道場に通ったりしているわけですが、
逆に教室だけではそうそう上達しないのも確かです。
3年通って10級とか、5年通って8級といったケースのほうがむしろ多い。
そんな子たちが楽しそうに指しているのをみるのもうれしいものです。
初段になってこの秋で20年。まったく上達していない私が言うのもナンですが(笑)……。

教室にレーティングを導入して3ヵ月。
ただの数字とあなどるなかれ、導入前とは対局の真剣味がちがいます。
ネット将棋のレーティングに目を血走らせた経験をお持ちの方ならわかりますね。
トップは詰将棋作家Ri君、2位がクールボーイKSy君。
2人は5年前、まだ7~8級だったころからのライバルです。
手合いカードはすべてホチキスで止めてあるので、勝敗を数えてみました。
ここまで41局指して、21対20という数字です。
どちらか一人がいなかったら、二人ともここまで強くなったかどうか。
将棋の環境の中でも、ライバルの存在はかなり大きいのではないでしょうか。

プロの世界は、そんな関係を30年以上つづけている人たちばかり。
中でもすさまじいのは言わずと知れたH生世代の方々ですね。
何年か前、そのうち3人の通算勝率が「厘単位」まで接近していることをご紹介しました。
M内九段、S藤会長、G田九段。
たしか6割4分何厘かだったと思います。
金曜日の例会で衝撃が走ったのがM内九段フリークラス転出問題。
この2年ほど、M内九段が不調な感じは確かにあったように思います。
一方、G田九段は最近までタイトルをお持ちだったし、
S藤会長にいたっては、某テレビ杯で優勝し、連勝街道を驀進。
さぞかし通算勝率も差がついたかと思いきや――。

M内九段 6割2分3厘1毛
S藤会長 6割2分7厘8毛
G田九段 6割2分4厘8毛

相変わらずミリ単位で争っていたのでした。
フリークラス転出の心情は察することもできませんが、
ある棋士の方はこんなことをおっしゃっていました。

将棋をやっていて何がキツイって順位戦ですよ。
三段リーグがきびしいとかみなさんおっしゃいますが、
順位戦のきびしさは戦ってみないとわかりません。
中でもA級順位戦のキツさは別格中の別格なんです。
ショージキ、40歳すぎた人間がやることじゃない。
今回の転出の真意はともかく、私はまったく驚きませんでした。
 

教室10周年

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 3月29日(水)15時26分35秒
返信・引用
  当道場はこの7月で15周年を迎えるわけですが、E古田教室は一足早くこの4月で10周年となります。
5年ごとにアニバーサリーな年がめぐってくる。わかりやすくていいですね。
そんなわけで先週は教室10周年イベントを開催しました。
当時4年生で3級だったHR君もいまや大学生コーチ。感慨深いものがあります。
第1期生7人でスタートした教室でしたが、10周年記念大会はSからEまで6クラスで優勝を争う大規模なものとなりました。
いちばん下は23級から参加。とりあえず自力で詰みまで指せるレベルです。
Sクラスは四段以上で大人も参加する無差別級。優勝は詰将棋作家Ri君でした。
さらに自由対局にはS励会員、元S励会有段者が参加し、指導対局はО川六段、I塚七段、そしてスペシャルゲストのF九段……。
ヨチヨチ歩きの初心者から天下の名人まで、どんな将棋指しがきてもちょうどいい相手がいる。手合い係にとってまさにこの世の極楽です(笑)。
ちなみに今年は教室からS学生М人戦H日本大会に4人が出場。さながら教室内トーナメントの様相を呈する中、新4年生が全国ベスト4に進出しました。
子どもたちのレベルが上がりすぎて、いまや教室内の連勝での昇段は望むべくもない状況です。棋力を正確に把握するため、ついに独自レーティングを導入しました。やってみると、たしかに初段からS励会員まで、納得のゆく数字が出てきます。記録&計算好きな手合い係の欲望をこれほど満足させてくれるものもそうはありません(笑)。当道場会員にも適用したいのですが、それにはもう少し出席率が高くならないとむずかしい。そんなわけでみなさん、例会にはぜひご出席ください。
 

例会御礼&よもやま話

 投稿者:手合い係  投稿日:2017年 2月27日(月)17時33分20秒
返信・引用
  金曜日の例会にご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
ご指導は昨年秋に昇段されたN六段。
私が最初にお目にかかったときは、S励会に入会する直前でした。
眼光のするどかった中学生も、すっかり円熟し、
いまや堂々たる中堅棋士です。
指導対局の結果は子ども6戦全敗、大人3勝10敗。
山羽生師匠の飛車落ちは中押し勝ちというべき内容で、
先生に絶賛されていました。
4月には2年ぶりの団体戦復帰。平手でも活躍できるでしょうか。

ついでながら2週間ほど前の話を少々。
恒例の行事があり、関西方面に行ってきました。
あちらに出張すると、夜はM七段とお酒を飲むのを楽しみにしています。
当日、さるパーティで俳優のHさんをお見かけしました。
相手が誰であれ、将棋ファンには声をかけるのが手合い係の流儀です(笑)。
昨年夏、例の映画の試写会でもお目にかかりましたが、
相手が覚えていらっしゃるはずもなく、まずは自己紹介。
某若手棋士によれば、棋力は私と同じくらいみたいです。
「すっかり将棋にはまっていらっしゃるそうですね?」
「そうなんですよ。もう楽しくて楽しくて」
得意戦法は矢倉で、指すのはもっぱらS棋ウォーズ。
手つきがH生三冠並みであることはみなさんご存じのとおりで、
S棋ウォーズはちょっともったいないですね。
そんな他愛のない話をしたあと、
「今夜はこのあと、M七段とお酒です」
と申し上げたら、大きなからだをのけぞらせて、
「えーっ! うらやましい! ぼくも行きたいですよ」。
さすがに実現しませんでしたが、M七段の人気がわかりますね。
M七段とはいつものように教室談義で盛り上がりました。
この夏には極秘プロジェクトも計画中なので、ご期待ください。

この半年、大揺れだった将棋界ですが、
最年少プロ棋士・F井S太四段の評判がすさまじいですね。
B1ならいますぐ昇級候補だとか、すでにトップクラスとの噂まで。
まだ14歳7ヵ月、快進撃がたのしみです。
教室では最年少二段が誕生しました。
6歳11ヵ月の詰将棋作家2世HA君。連盟道場14勝2敗で堂々の昇段です。
「詰将棋作家2世」というのは、HA君もRi君と同じく、詰将棋づくりが大好きだから。
夏にはRi君と同じく、2年生で社団戦にデビューする予定です。

そんなこともあって14歳2ヵ月という最年少プロ棋士記録について考えていたのですが、
三段リーグがある以上、誕生日が大きな意味をもってしまうんですね。
仮に中学2年で三段リーグを突破するとしたら、F井四段の記録を破るためには、
誕生日が7月20日以降でないといけません。
7月18日以前だと中1でプロにならねばならない……。
S励会に6級で入会すると、54連勝で三段リーグに到達します。所要11ヵ月。
小6の9月に入会して54連勝すれば、中1後期の三段リーグに間に合う。
1期抜けでなんとか最年少記録です。4月2日~7月18日生まれはたいへんだ(笑)。
54連勝はさすがにキツすぎるので、仮にすべてのクラスで9勝3敗、12勝4敗とすると、
1年10ヵ月くらいかかる計算になり、小5入会で中1後期の三段リーグ。
三段まで勝率7割5分で駆けぬけてこうなのですから、
今後の最年少記録を狙うには、一刻も早くS励会に入らないといけません。
すなわち、K修会からの編入で、同じ小4入会でも4月か5月には入りたいところですね。
どうやらこの最年少記録、私が生きている間には破られそうもありません……。
 

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