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蛇足

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年10月22日(木)14時27分21秒
返信・引用
  昨日は老人らしく17:00から友人と飲み会の約束があり、
少し早く着いたので将棋小説のことを書いていたのでした。
まったくどうでもいい話ですが、書き落としがあったので付け加えます。

「将棋ストーリー本」のジャンルに残念ながら欠けているものがふたつ。
10「熱血・友情系」と11「青春・恋愛系」です。
いちばん売れそうなのに、ぴったりくるものが見当たらないんですね。
ご紹介した『B上にもう君はいない』は一応、恋愛的な部分はあるのですが、
あまりに要素が多すぎて、恋愛モノとはとうてい呼べません。
競技自体が究極の個人戦なので、「熱血・友情系」にはなりにくい……。
将棋映画がいまいちヒットしない要因もここにあるような気がします。

「熱血・友情系」は学生将棋の団体戦を舞台にすればあり得るでしょう。
問題は団体戦のクライマックスが毎年クリスマス前後の5日間にあること。
将棋学生たちのほとんどは「青春・恋愛」を犠牲にし、
目を血走らせつつ、密室でゲームに没頭しているのでした。


 
 

またも新作

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年10月21日(水)16時56分7秒
返信・引用
  つい先日、『S神の棋譜』を読了したと思ったら、
もう次の将棋小説が出ていました。
これはもう、小説の一大ジャンルとして確立したとしか思えません。。
今回の作品はA崎Sさんの『B上にもう君はいない』。
テレビドラマにもなった「向日葵」につづく「B上」もの(笑)。
こうなってくると、一口に将棋小説といっても、さらに部門分けが必要ですね。
行きがかり上、ノンフィクション含めて「将棋ストーリー本」としましょうか。
たとえば1「早熟・天才系」、2「挫折・再生系」、3「女性棋士系」、
4「闘病・運命系」、5「ノワール系」、6「ほのぼの系」、
7「ミステリー系」、8「A I系」、9「異界・魔界系」などなど。

私自身が大なり小なり関わった本はノンフィクションです。
上記の部門でいえば、1と4ミックスが『Sの青春』、
2が『S棋の子』『K護士からプロK士へ』といった具合。
山羽生師匠担当の『N虫しょったん』も2ですね。
小説でいえば『B上の向日葵』は1と4と7、
『S神の棋譜』は1と2と7と9か。
『Sラのやわらかな香車』が1と3、『B上のアルファ』が2と少し5。
あ、またもや「B上」ものが……。
『ハチワンダイバー』は漫画だけど、2と9か。
5の代表作は『S剣師K池J明』で異論はないでしょう。
いま「JじゃなくてSじゃないか」と思った人、鋭い。
でもこの人の名前を「シゲアキ」と読む将棋ファンはいないのではないか。

とまあ、やりはじめるとキリがない。
今回の『B上に君はもういない』は1と3と4と7と8。
これでもかというくらい要素があふれる大盤振る舞いでした。
これから読む方には恐縮ですが、私にとっては残念賞。
それにしても1はF井S太二冠の出現によって、
フィクションとしての設定のハードルが上がりすぎましたね。
3も女性三段リーガーが3人も出現して、新味を出すのは大変です。
私としては今後、6のジャンルあたりで佳作が出ることを期待したい。

さて、現実のS励会話です。
2年前、教室在籍わずか3か月で卒業したK D君の勢いが止まりません。
早見えK N君との1級先陣争いを制し、入会2年で到達。
ついこの前大会荒らしをしていたのに、もう有段者近いとは。
E研のレベルがまた一段、上がってきました。
 

S神の棋譜

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年10月 7日(水)13時24分22秒
返信・引用
  昔と比べて将棋を題材にした小説の数が増えてきましたね。
1ヵ月ほど前、発売されてすぐ購入しておいたのが『S神の棋譜』。
著者のО泉光さんは将棋ファンとしても有名だし、
『Sューマンの指』や『Yの階』など私が好きな作品も多く、とても楽しみにしていました。
今回の作品もミステリー仕立てのストーリー展開はさすがですし、
対局シーンの重厚な描写は将棋ファンならずとも堪能できるのではないでしょうか。
人間が到達できる限界を超えてしまった才能の持ち主たちは、いったい何と戦うのか。
北海道の奥深くに将棋の魔道ともいうべき異界があった……。
このあたりは好き嫌いの分かれるところかもしれませんね。
お時間のある方はぜひ。

期待にたがわぬ本や映画は当然ながら多いわけですが、
さして期待せずに見た映画が上出来だと、1週間くらい機嫌がいい。
先週見た「Jュディ 虹のかなたへ」はそんな作品でした。
評伝ものは私がとても好きなジャンルです。
ただ、アーティストの評伝は、ありえないほどの栄光に輝いた人物が、
酒、クスリ、人間関係で破滅の一途をたどると相場が決まっている。
この映画はJュディ・G―ランドが頂点をきわめたシーンは出てきません。
落ちぶれた晩年と、女優として厳しく育てられた時代の反復。
なのに全体として温かく、特に最後のシーンは感動的でした。
地味な映画ながら、鑑賞してほんとうに得した気分。

社D戦の翌日は過去最高レベルのE研でした。
関西からMK君が参戦してくれたので、三段2人を筆頭に、
新6級4人まで15人がずらりと並び、しかもО川六段が特別参加。
手合い係としてこれ以上ない一日となりました。
あらためて驚かされたのが2級~4級陣の強さ。
学生トップクラスになんと大きく勝ち越してしまいました。
名前を出して申し訳ないのですが、ロータス君が年齢半分のS励会員に敗れたのは、
私が見てきた中でも「事件」といってよいのではないか。
投了の局面を観戦していてそう思ったのですが、そんなことはないんですね。
S励会員がどんなアマ強豪に勝っても「事件」ではない。
そのことをあらためて実感しました。
ちなみにその対局、ロータス君に大きな見落としがあったわけではありません。
つまり「事故」ではなかった。
それにしても年齢半分だからなあ……。
 

社D戦2日目

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年10月 1日(木)15時35分7秒
返信・引用
  昨夜の順位戦をごらんになり、いまだに興奮さめやらぬ方も多いのではないでしょうか。
対振り飛車棒銀。これほど雄々しく、ロマンあふれる響きのことばはない。
123先生が引退したいま、最後の遣い手I塚七段が日本中を魅了してくれました。
もんじゃ記者の中継ぶりも後手よしで一貫し、とてもよく書けていましたね(笑)。
E古田将棋ファミリーの底力が遺憾なく発揮された一夜でした。

さて、将棋で負けた一局を見苦しいまでに自画自賛した前回の書き込み、
ご不快をおかけしたことをあらためてお詫び申し上げます。
金曜日の例会で半年ぶりに師範の飛車落ちを制したK池さんから、
「私が勝ったことも書いてくださいよ」とお叱りを受けてしまいました。
みなさんにメールでお知らせしたとおり、いちどは幹事引退を宣言した私でしたが、
今月から新しい形で例会を運営するため前言撤回。
いましばらく手合い係をつづけますので、ご協力をよろしくお願いします。

というわけで、あらためて社D戦2日目の報告です。
S神井チームは初日欠席だったまほさん、あすか君姉弟が参戦しました。
この日は元5部のチームと2局当たっていて、これが手ごわかったようです。
4戦で勝ち数8と苦しみながらも、終わってみればチーム2勝2敗。
監督KY君パパの采配はいまや名将の域に達していますね。
通算4位。

この日は3局目でE古田チームと道場チームの同士討ちがありました。
これはもう、私がすべて手合いをつけるしかない(笑)。

5将はかいせい君と法律家M君。元KО大主将が貫録を示します。
ちなみにM君は2局目でK修会トップの子と対戦し惜敗。
その翌日、こんどはかいせい君がK修会試験でM君の仇討ちに成功しています。
2日がかりの三すくみとなり、かいせい君C1クラスでデビュー決定。

4将はともひろ君とみれいちゃんパパ。
なんと、ともひろ君が終盤のねじり合いを制する金星を上げました。
ともひろ君は4局目でアマ大会都代表の常連さんと対局。
終盤の入口あたりで私がみると優勢としか思えない局面となっています。
通りがかりのT下師範代に聞いたら、「勝つんじゃないですか」と断言。
さらに進んで対局を終えた大将ロータス君に聞くと、「かなり負けにくいです」。
ともひろ君は教室三段ですが、これを勝ったら四段認定するしかない。
不利を意識した相手の方も完全に顔色が変わっています。
最終盤でともひろ君に一失あり、ついに逆転。大金星は幻に終わりました。

3将は助っ人の棋譜コレ・ジュニア君とみれいちゃん。
さすがに8:2くらいでジュニア君の分がいいだろうと予想していました。
実戦はなんと、中盤以降に勝負どころがなく、みれいちゃんの完勝譜。
2日目を終えて4勝4敗の指し分けはすばらしい成績です。

2将はロータス君とK尾師範代。
期待にたがわぬ大熱戦となり、最後は文字通りの指運勝負となりました。
正確に指せば師範代の勝ちだったようですが、
自陣に打った底歩の存在が二歩がらみで読みを狂わせ、師範代玉が無念の頓死。
まことに見ごたえのある一局でした。

大将戦はクールボーイ君と師範。
おそらく二枚落ちくらいから教わった仲です。
堂々たる対抗形に組み上がり、力と力の勝負となりました。
形勢に自信をもって指し進めていたクールボーイ君、
中盤に大きな誤算があったようで、残念ながら恩返しならず。
終局後、盛大にボヤくあたりが妙になつかしく、7~8年前を思い出してしまいました。
師範は無傷の7連勝。さすがです。

この日のE古田チームは全局2-3負けで、チーム11位。
私にS神井6級トリオくらいの終盤力があれば……(笑)。
道場チームは通算4勝4敗ながら4位の好位置につけています。
最終日は11月1日。
昇降級に関係ないとはいえ、少しでも上を目指したいと思っています。
 

自戦記(笑)

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年 9月28日(月)22時18分47秒
返信・引用
  26日は社団戦交流会2日目。
会場の都合で土曜日開催となったため、チーム編成がたいへんでした。
コロナの影響土曜日の授業が増え、12:00集合に間に合わない子が続出。
団体戦のメンバー集めはただでさえ難しい上に、今年は5人戦ですからね。
手合い係としてはできるだけ抜け番を作りたくないし、不戦敗は絶対に避けたい。
チームの負けに直結するからではなく、相手が指せないのが申し訳なさすぎます。
しかも突然の体調不良珍しくありません。
そんなわけで、例年の7人戦なら8人集めるのが理想形なのでした。

今回は1局目に3人足りないことが早々に確定。
S神井チーム5人、道場4人、E古田3人。
だからといって助っ人を確保すると、4局指せるのが2人、3局が4人となる。
しかも遅れてくる人は抜け番なしなので、助っ人は頼みにくいのです。
しかも足りないのは1部・2部リーグ……。
こうなれば奥の手を使うしかない。
すなわち私の出番となったのでした(笑)。
もう1人は元K大主将の棋譜コレ・ジュニア君に依頼。
学生時代は主将でありながら、自身の抜け番を多用した実績がある。
ここまで決まった時点でタイムアップとなり、1人欠員で当日を迎えました。

負けるのはしょうがないけど、私だけあっという間に投了という事態は避けたい。
かつて職D戦Aクラスに当て馬で出場し、元S励会初段相手に、
75手目まで大優勢だった(82手で投了)という実績がある私ですが、
天敵「右四間ビッチ」がきたら50手もたない自信があります(笑)。
右四間ビッチ。
自分のアタマで思考することを放棄し、
ひたすらマニュアルどおりに仕事をこなして満足する、
万年係長みたいなヤカラです。
単なる数の攻めで駒得し、得意気に鼻をヒクヒクさせる向上心のない連中。
そんなビッチにぼこぼこになるのが我ながら情けない。
オンライン教室のK尾師範代zoom授業で、
子どもたちと一緒に急戦右四間対策を教わったのが3か月前。
たしか7九に金を寄って桂馬を守るのだったか……。
折しも前夜は当道場例会。
師範に付け焼き刃で対策を伝授してもらいました。
その要諦は、桂馬が跳ねてきたら角を8六に上がる。
銀や桂馬は素直に交換し、取った駒で5三の地点ひたすら攻める、と。
なるほどなるほど。

E古田チームの初戦の布陣は上から順に、
ロータス君、棋譜コレ・ジュニア君、かいせい君、グラス君、私。
対局直前、チームメイトのかいせい君に「がんばるぞ」と声をかけました。
ノータイムで返ってきたことばは「無理でしょ」の一言(笑)。
まだ4年生のかいせい君、真実を語るのが時にきわめて残酷であることを知るのはいつのことか。
私としては、56歳下の棋友と遠慮のない会話ができるのは大いなる喜びでもあります(笑)。
5将席に座った相手は年の頃なら50代半ばか。
濃い眉毛がところどころピョンピョン伸び、眼光はするどく殺気を放つ。怖い(笑)。
振り駒の結果E古田奇数先となり、私7六歩。
さて相手の戦法はいかにと固唾をのめば、なんと6手目で早々に6四歩!
こんな見かけマッチョな人がまさかのビッチ(笑)。
これはもう受けて立つしかない。
受けて立つしかないけど、なるべく開戦は先延ばししたい。
そうは言っても右四間ですからね。
絶対に向こうから仕掛けてくる、と思いきやどうも様子がおかしい。
ひたすら囲いに専念し、仕掛けてきません。
こちらからは仕掛けようもなく、ついに飛車を空しく上下運動させたり、
左の香をちょっとずつ上がったりしてヒマつぶしをしておりました。
相手も飛車を上がったり下がったりしていたのですが、
私が9七香と上がったところでさすがに仕掛けてきて戦闘開始。
なるべく穏便に指していたら、小競り合いの結果は意外なことに形勢よし。
左銀は捌ける、角はこちらだけ世に出る、おまけに2歩得。
あらら、勝っちゃうんじゃないか。何だか相手に申し訳ないなあ。
ホンキでそう思ったし、棋譜を見たI塚七段はじめ、
師範も師範代たちの形勢判断も先手よしで一致。
というわけで80手目までの棋譜をどうぞ。

先手:手合い係
後手:眉毛おじさん
▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩
▲7八銀△6四歩▲6八飛△6二飛
▲7七角△7二銀▲4八玉△6三銀
▲3八玉△5四銀▲6七銀△4二玉
▲2八玉△3二玉▲5六銀△2四歩
▲3八銀△2三玉▲1六歩△1四歩
▲4六歩△3二銀▲5八金左△5二金右
▲3六歩△1二玉▲4七金△2三銀
▲3七桂△3二金▲9六歩△9四歩
▲2六歩△7四歩▲6九飛△7三桂
▲6八飛△6一飛▲9八香△4二金右
▲6九飛△6二飛▲6八飛△6一飛
▲9七香△8五桂▲8六角△9五歩
▲同 歩△9七桂成▲同 桂△8五歩
▲同 桂△8二香▲7七桂△5五銀
▲同 銀△同 角▲7二銀△4一飛
▲5六歩△4四角▲6四角△8五香
▲同 桂△9五香▲6三銀成△8一飛
▲8六歩△6五歩▲4五歩△6六角
▲同 飛△同 歩▲5三成銀△3三金右

ここからわずか12手で即詰みを迎えようとは知る由もなかった。
正解は4四歩もしくは2七香などでよかったみたいです。
実戦は私も全力で相手を応援(笑)。
2人がかりで相手を勝利に導いたのでした。
 

追記

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年 9月15日(火)10時04分26秒
返信・引用
  昨日、これまで私が見てきた将棋キッズの中でも類例のない
「そのうちなんとかなるだろう」型の話をしました。
教室の子たちの顔を思い浮かべながら考えていたのでしたが、
範囲を私が見てきた将棋仲間に広げてみたら、明らかに該当する強豪が1人いました。
銀河先生。
かつて大流行した「6秒将棋」で比類のない力を発揮。
アマチュア銀河戦で優勝してプロ棋戦にも参加し、勝利をおさめた天才です。
子どものころから詰将棋は一冊も解いたことがなく、定跡の研究ともほぼ無縁。
長いブランクがあっても、バランス感覚だけでなんとかしてしまう異能の持ち主でした。
その植木等ぶりにご興味のある方、2011年12月8日の当掲示板をどうぞ(笑)。

 

新型将棋キッズ

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年 9月14日(月)11時02分12秒
返信・引用
  土曜日に放映されたS学生名人戦、ごらんになった方も多いと思います。
コロナ禍が将棋に及ぼした影響ということで、S神井教室にも取材が入り、
番組内でかなり詳しく紹介されました。
S学生名人を出すことは教室スタート以来の悲願。
今回の紹介のされかたは、ちょっと複雑な心境です(笑)。
S励会入会をもう少し待ってくれれば、何人かは達成してくれたはずですが……。

贔屓目とはいえ、教室のテレビ映りはなかなかのものだったと思います。
I塚七段の指導風景はさすがの貫禄で、コメントにも配慮が行き届いていました。
T下師範代がきびきびと大盤をセットするシーンや、
元N大エースのNY君の詰将棋解説に子どもたちが盛り上がる様子など、
おなじみの光景がとても新鮮です。
有段者ではまさき君とかいせい君が大写し。とても賢そうでした。
マスクごしなのが惜しまれる(笑)。
この13年、「わが子を通わせたい教室」をモットーにやってきて、
まさにそんなイメージにぴったりの内容だったと思います。
いまや「孫を通わせたい教室」に変わってしまったわけですが(笑)。

思えばいろんなタイプの将棋キッズがいました。
小さいころから驚異の剛腕を発揮したR君。
小3にして形に明るく、端正な将棋を指していたケン君とシ君。
幼稚園のころから終盤力抜群だったツメキスト1世リン君、2世HA君。
いま私が注目しているS神井6級トリオにも、この類型は当てはまりそうです。
ふしぎなのが、いま伸び盛りのまさき君。
剛腕という感じではなく、まして端正にはほど遠い。
本人に聞いたところ、詰将棋もあまり解いていないみたいです。

土曜日、私はコーチのN大主将、ファイン君とまさき君の飛香落ちを観戦しました。
飛香落ちといえば、I塚先生直伝の上手殺し定跡があります。
かのN方先生が指導にこられたとき、子どもたちが次々にこの戦法で襲いかかり、
先生が音を上げて、「手合いさん、この定跡は禁止にしてください」とおっしゃったほど。
でもまさき君はどこ吹く風で、居玉のまま大乱戦になりました。
序盤で飛車角交換となり、おまけにその角が上手の餌食になりそう……。
三手の読みどころか、一手ごとに盤面を見回し、「あっ」とはつぶやいて見えた手を指す。
タダで取られそうだった角は、相手陣の3段目にいたと金を5段目まで引っ張ってきて、
結局は角金交換という「不幸中の幸い」レベルにとどめることに成功。
最後は金銀をどんどん投下する俗手の嵐で、なんと上手を投了に追い込みました。

この将棋を見ていて、私のアタマに浮かんだのは底抜けに明るい植木等の笑顔。
あまりに古くて恐縮ですが、その場しのぎがなぜかうまくいてしまうイメージですね。
なにしろ決めゼリフが「そのうちなんとかなるだろう」(笑)。
どんな難局でも楽しそうに目を輝かせて、悲壮感など皆無のまさき君。
段位が下の人と指して取りこぼすことも多いけど、
上の人に「そのうちなんとか」しちゃうのが魅力です。
もし可能ならこのまま定跡や詰将棋には目もくれず、
その場しのぎの抜群のセンス一筋で駆け上がってほしい(笑)。
無責任なことを言うなって? こりゃまた失礼いたしました。

最後にニュースを少々。
土曜日のS励会ではピアニストFA君が3級に昇級。
4級はわずか8局でクリア、入会ちょうど1年で3級アップはおみごとです。
私が昔から注目しているのは、6級から2級までの昇級スピード。
あと1級を半年以内でクリアすれば特急ペースです。

 

社D戦交流会

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年 9月 3日(木)00時42分9秒
返信・引用
  今年の社D戦はコロナの影響で大幅に縮小。
スタートも2ヵ月遅れで30日に開幕を迎えました。
5人制で参加40チーム。3リーグ12回戦です。
当道場関係では心の駒が参加見合わせとなり、3チームが参加。
1部と2部が同じリーグとなったので、戦力も2分することにしました。
S神井チームは5部に昇級したのですが、基準は昨年のクラスということで、
6部・7部のリーグです。

道場チームのメンバーは師範、法律家M君、早指しW君、みれいちゃん親子。
初戦でライバルDの穴と当たり、大将戦は師範とF本さんというS励会同期対決となりました。
その一戦を制した師範は勢いにのって4戦全勝。幸先のよいスタートです。
2局目では紅一点のみれいちゃんがアマタイトル経験者を討ち取る大金星。
この日は2勝2敗で初日は4位スタートとなりました。
早指しW君はアマチュア最後の大会を存分に楽しみ、修行の道へと旅立ちました。

E古田教室チームはT大ロータス君、W大グラス君(Rのほう)、かいせい君、ともひろ君、
そして還俗したばかりのクールボーイ君が久々の登場です。
クールボーイ君、初戦の相手はいきなり元三段のCさん。
がっぷり四つの千日手となり、指し直し局は落としたもののさすがの実力です。
昨年6部からいきなり2部チームに抜擢した小学生コンビも堂々たるもの。
強豪たち相手に互角に渡り合ったのは私の予想を上回る活躍でした。
こちらも2勝2敗、道場チームとは勝ち点1差の5位スタートです。

S神井教室チームは監督のKY君パパ、そうき君、らいち君、ゆうすけ君、まさき君。
初陣のまさき君は3年生。いま教室有段者の最年少です。
コロナ禍の間に驚異の成長を遂げ、おそらくこの半年で大駒1枚強くなったと思われます。
監督、そうき君、ゆうすけ君全勝で、初日トップ。
観戦していると楽勝の将棋はほとんどないどころか、逆転の嵐です。
子どもたちが終盤、急に強くなるので、相手の大人たちはさぞ驚いたことでしょう。
師範からまさき君まで、久々の大会を満喫した一日となりました。

 

訂正

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年 8月28日(金)06時27分51秒
返信・引用
  どうでもいいことですが、下の書き込みの中で、
私がKさんに将棋を強要されたのは、
「40年前」でなく「40歳のとき」でした。
いまとなってはまことに些細なことですが。
 

承前

 投稿者:手合い係  投稿日:2020年 8月27日(木)06時56分42秒
返信・引用
  三宅島はいまだにコロナ感染者ゼロを維持しています。
とはいえ、厳戒態勢なのは本土以上かもしれません。
島中のどこに行っても「三密」とは無縁な状況にもかかわらず、
ほとんどの人がマスクを着用しているし、
すべての飲食店で入店前のアルコール消毒はもちろん、検温を実施。
といっても私は滞在中、ほとんどの時間をKさん宅ですごしているので、
この半年で最長のマスク不着用の日々となりました。呼吸がラクだ……。

さて、話は28年前に戻ります。
売れない雑誌の編集長になったばかりの私は、
Kさんに戻ってきてほしいと喉から手が出る思いでした。
でも、島暮らしを満喫している友人に対して、
殺伐たる取材現場に復帰してくれとはとても言い出せない。
いつものように与太話をしながら酒を酌み交わしていると、
Kさんはめずらしく改まった様子でこう切り出したのです。
「家の事情もあって島メインの生活がむずかしくなった。
そろそろ取材の現場に戻ろうかと思うんだけど、どうかな?」
もちりん私は飛びつきました。
「いままで言い出せなかったけど、願ってもない話です。
すぐにでも専属になって取材を始めてほしい」
そのあとのセリフが痺れるほどかっこよかった。
「ありがとう。でも俺、錆びついてるぜ」
時に37歳、もちろんKさんは錆びついているどころか、
獅子奮迅の活躍をしてくれたのでした。

長々と昔話をしてしまいましたが、本題はこのあと。
雑誌やテレビでよく、「私の人生を変えた言葉」なんて企画がありますね。
私にとってそれに値するような出来事は2回しかありません。
1回目は45年前、1歳年上の村の悪童、ススムちゃんが私にかけたひとこと。
「オメ(おまえ)何部に入んだ?(「入んだ」の部分、音符でいえばドレミラで)剣道にすっぺよ」
2回目が40年前、Kさんが音羽通りを歩きながらニヤリと笑って誘いかけたひとこと。
いつものように打ち合わせと称して、会社近くの安酒場に向かう途中でした。
「ま、今夜はじっくり、さしつさされつ(漢字では指しつ指されつ)」
そういいながら、ポケットに忍ばせた小さな将棋盤をチラリ。
盤上で文字通り私を翻弄するKさんは、この上なく幸せそうに見えたのでした。
5級と10級くらいだったのでしょう。
25年後、将棋中心の生活が待っていようとは思いもしないことでした。

三宅島滞在も今日でおしまい。
4日間で30時間は話したでしょうか。
これほど長い打ち合わせは初めてです。
仕事でもなく遊びでもない……。
それなのにとても充実感があり、私に馴染む感覚。
これをなんと呼べばいいのでしょうか。
思えば将棋教室のお手伝いをしてきた膨大な時間も、
まったく同じことなのでした。
 

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